私に付ける薬はない

誰かをクスリとさせたいブログ

復活の初手

「初めまして」・・・と同時に、「ただいま」と言わせてほしい。

約1年振りに「書く場所」へと舞い戻ってきたのだ。

 

かつて私は学生時代に某SNSサイトで頻繁に日記を更新していた。

日常に起こった他愛も無い内容のものをはじめ、時には己の中に溜まった鬱憤を吐き出し、時には過剰な妄想劇をSNS上で繰り広げていたものである。

記事本数だけで見るとその数は500をゆうに超える。

 

 

「書く」という行為は私の生活の一部であり、その行為に心地良さすら覚えていたため、大学卒業後は「そういった仕事に就けたら」という思いもあったのだが、結局私は平々凡々な職に就くことに落ち着き、労働を主とした面白みの無い日常の中で気付けば5年程続けていた日記更新の習慣さえも失ってしまっていた。

堕落人生の一途を辿っていることは一目瞭然である。

 

しかし、やはり執筆欲に駆られた私は、数年前に満を持してひっそりと個人ブログを開設した。

「書く楽しさ」を取り戻し、細々とではあるがしばらくの間、ブログ運営を続けていた。

数えるほどではあるが、欠かさず記事を読んでくださる読者もついた。

 

しかし、そんなブログ生活も長くは続かなかった。

仕事での過度のストレスにより、体調を崩してしまったのである。

常に吐き気に襲われ、動悸を繰り返す日々。

挙句の果てには入院に至るまでの病気にもかかり、とてもじゃないが悠長にブログを更新している余裕など皆無の状態であった。

今思えばあれは鬱の前兆、あるいは鬱そのものだったのかも知れない。

 

そんな私であったが病院に通い出してしばらく経つと、次第に体調も良くなり始め、吐き気や動悸も見られなくなってきた。

生活にも張りが出始め、3月頃からはまたもや執筆欲が湧き出てくるほどまでに回復していることに気が付いた。

そうして「4月から改めてブログ生活を再スタートさせるんだ」と息巻いたのも束の間、人事異動によりまたもや私を取り巻く環境が大きく変わってしまったのである。

しかし、最早これしきのことで動じる私ではなかった。

前年の苦しみに比べると屁のような変化であり、むしろその環境の変化を肯定的に受け入れてさえいた。

ただ、引き継ぎ業務の忙しさだけは回避できないもので、4月はひたすら仕事に追われる日々であり、私のブログ再スタートはどんどんと先延ばしになってしまっていた。

とはいえいつまでもダラダラとはしていられない。

なんとしてでも4月中には再スタートしたいという想いから、月末のギリギリのところでなんとか初稿を滑り込ませたという次第である。

 

ところでなぜ、元々運営していた個人ブログの方へと戻らなかったのか。

当然その選択肢も考えて、過去の投稿を読み返していたのだが、始めた時こそ勢いはあったものの、病み始めていたためであろうか、途中からの失速が半端ない。

後半の投稿なんてもう見ていられない。

とにかく覇気がない。

一体どの層に需要があるというのか。

ここは私の帰る場所ではない。

 

そんなこんなで私にとっての“病み”の時代は“闇”に葬り去り、新生「私」として生まれ変わるべく、別サービスでの再スタートを試みたのである。

皆様、宜しくどうぞ。