婚活とは就活のようなもの
夜風が気持ち良い今日この頃。
今日は家での食事を済ませた後、キンキンに冷やした缶ビールとMacBookを片手に外へ出た。
そして、家を出てすぐの川沿いのベンチに腰掛け、散りかけの桜の木の下で缶ビールを飲みながらこの記事を書いているところである。
気付けば新年度が始まっている。
私はと言うと人事異動の影響を受け、忙しない日々を過ごしている。
内示が出た3月下旬から残業続き。
ルーティーンだったジム通いの頻度もめっきり減ってしまい、おかげで心なしか体重が増えている気もする。
そんな多忙な生活の合間を縫って、並行して進めているのが婚活である。
仕事に体力を奪われ切っているので、活動も一時休止したいところではあるのだが、歩みを止めてしまっては始まるものも始まらない。
もう決して若くない私にとって、立ち止まっている暇なんてものはないのである。
結婚相談所に登録し、2月から本格始動し始めたわけだけれども、そこからマッチングしたりしなかったり。
一度会ってみたり、会わなかったり。
そして、交際が進んでみたり、進まなかったり…。
早々にして素敵な人とも巡り会え、逢瀬を重ね始めていた。
幸先の良いスタート、順調かとも思われた。
しかしつい先日、私の元へと交際終了の連絡が届いた。
「別の方との交際が進んでいるため」だと。
一週間後に会う約束をしていたのにも関わらずだ。
こんなにも突然に、そしてあっさりと終わってしまうものなのかと戸惑いを隠せなかった。
私の気持ちが本気になり始めていたところでのこのバッドエンド。
オッサンの失恋ほど醜いものはない。青春のそれとは違って全く綺麗じゃない。
それでも相当な打撃を受けた。それと同時に思い出したのだ。
こういうダメージのしんどさを知っているから、恋愛から離れていた日々のことを。
こんな思いをするぐらいなら一生独り身で居てやろうと豪語していた日々のことを。
婚活というステージでは並行して交際を進めるのが当たり前の世界。
本当に就活そのものだと思った。
お相手への申し込み=エントリーシート。
マッチングして始めて面接。
そして2次、3次と進んで最終的に真剣交際=採用。
一途に一人だけに絞って進めようとしていたのがそもそもの誤りだった。
先方は既に持ち駒多数だったわけである。
これが就活だと認識した今、戦い方も変えて行かなければ…。
就活においては持ち駒を絶やしてはいけないと教わってきた。
そのためにはとにかくエントリーしていくこと。
正直モチベーションは下がりはしたが、ここで腐るような柔なオッサンではないことを証明したい。
今の日々が、数ヶ月後に堂々と相談所を退会しているサクセスストーリーの布石となりますように。
半径0mの世界を変える
恥ずかしながら、最近初めてMOROHAを知った。
完全にR-1の影響。
今井らいぱちの優勝ネタ。
あれ、完全にオリジナルだと思ってたけれどどうやらモデルがあったようだ。
興味が湧いたので検索をかけてみた。
真っ先に出てきた『革命』という曲を聴いてみる。
衝撃だった。
これはなんていうジャンルなんだ?
未だかつて触れたことのない世界。
そのスタイルに圧倒されたと同時に、とにかく歌詞が突き刺さり過ぎた。
30を超えて、ただのんべんだらりと過ごしている自分には思い当たる節が多すぎる。
出だしの、仲間との居酒屋でのくだり。
自分もずっとやってきたこと。
飲んでる間は楽しくて、好き放題語って、俺らの生活は俺らの生活で十分満たされてるよなって今の現状を正当化してきた。
でも、ひとしきり宴が終わっていざ一人になると、本当にこれが俺の望んでる生き方なのかって責め立てられる。
そして情けなさで途方に暮れる。
これの繰り返し。
この曲のまだ触りの部分でしかないはずなのに、既に私の心は釘付けだった。
「今年こそ?来年こそ?何年生きれるつもりで生きてきたんだ」
ここが特にヤバい。
何年同じことを言ってきた、自分?
20代の頃から何も変わってない。
時間が有限であることにも気付かないで。
この歌詞は強烈なボディーブローとなって私を襲った。
この曲の歌詞のように、自分はデカい夢なんて持ってはいないけれど、少なくとも目指すべき姿、こうありたいと思える姿というのはあるわけで。
それに近付くためにどれだけ努力できたか?
胸張って言えるぐらい、自分と向き合ってこれたか?
この曲でめちゃくちゃ諭された。
こんな熱い曲、熱いアーティストに出会えて良かった。
そしてそのキッカケをくれたのが「お笑い」というのもまた熱い話である。
握れ2番
R-1グランプリを観ながら飲む3連休中日。
どうも、お笑い好き公務員です。
M-1やKOCの話ができる友達や同僚はいてもR-1の話を交わせる人間が周囲にいてなくてちょっぴり寂しい。
世間的にはやっぱり霞んじゃうんだよな。
そんなことはお構いなしに私は今年もリアルタイムで視聴。
今井らいぱち氏のネタは初めて見たけど、納得の優勝って感じでしたね。
ただ、今日は個人的に好みだった3人を挙げたい。
3位、ドンデコルテ渡辺銀次氏。
ピン芸は初めて観るわけだが、恐らくM-1同様に独演スタイルなのだろうとの予想はついていた。
その裏切りこそなかったものの、やはり話術が圧巻である。
気を衒ったり、飛び道具を使わずして、喋り1本で笑いを起こせるというところが武器を持たずして戦う戦士のようでカッコ良さを感じる。
2位、ななまがり初瀬氏。
まさか2週連続でななまがりについて触れることになろうとは予想もしていなかったが、シンプルに笑ってしまえるネタであった。
特別に難しいことをしているようにも見えないし、勢い重視ではあるので本来であれば自分の好みから外れるタイプなのだが、今回のファイナリストの中では逆にこのスタイルが際立っていて良かったのかもしれない。
審査員も述べていたように、あのフォーマットは確かに使い勝手も良くていい。
「これまだ~、答え出てませんよね」が聞けば聞くほどクセになってしまっているのが悔しい。
そして1位はなんと言ってもルシファー吉岡氏。
これは言わずもがなである。
そもそも彼のことはずっと面白いと思っているし、今回のファイナリストが決まった時点で彼の優勝を期待していたものである。
今回のネタもやっぱり個人的には他のファイナリストと比べて一番好きなものであったけれども、このネタは最終決戦に残れるネタでは無いというのも理解できた。
万人ウケはしない。
ただ、私の好みからはずっと外れずにここまで来ている。
万人ウケしなくてもこれだけ決勝に残っているのだから、どう考えても実力者なのだ。
テーマさえハマれば絶対優勝できるはずだし、もうそろそろいい加減優勝してほしいものである。
ナダルリバースエボリューション
最近、ななまがりの掴みで森下さんが言う「コイツが~」の言い方がクセになってしまっている。
どうも、お笑い好き公務員です。
定番の掴みを持ってる芸人さんって、それだけで印象付くから強いよなあ。
なかでも私はカベポスターの掴みが一番好きである。
「確かにお前の言う通り~」シリーズはキャッチーだし、ほんと発明だよな。
あの掴みシリーズだけでも一生聴いてられるわ。
今日は休日で、お笑い動画ばかり見ながら過ごした1日であった。
色んな芸人さんの動画を見続けていたわけだが、改めてナダルの面白さには目を見張るものがある。
ナダルを知ったのは2015年のキングオブコントであるが、その時は「こんな芸人さんがいるのか~」ぐらいの印象だった。
しかし、その後に企画される、アメトーークでのナダル・アンビリバボーを見た時、私の中で衝撃が走った。おもろすぎんだろ、と。
あの時の衝撃は今でも忘れられないし、ナダル・アンビリバボーシリーズは全ての放送回を録画しており、未だに私のレコーダーに保存されている。
アメトーークの中でもトップレベルに好きなテーマだ。
ただ、ナダルってどうしてもアンチが多い。
私の周りでもナダル好きを公言している人を見たことがないし、かつての交際相手も「ナダルは生理的に無理」と言い放っていた。
なかなかナダルのことを肯定しづらい世の中ではあるが、それでも私はナダルのことをずっと面白いと思っている。
性格が悪そうとか言われがちだが、どう見られようとも彼は全てを笑いに昇華させている。
つまり、どうすれば面白くなるか、笑いが起こるかということを掌握しているようにも見受けられる。
さらに平場での返しは瞬発力もあるし、毎回面白い。
相当頭が良いのだろうし、笑いに関して本当に天才なのだろう。
矢継ぎ早に言葉を繰り出すこと自体難しいことなのに、そのセリフがしっかり笑いに繋げられているなんて本当に凄すぎる。
ナダル・アンビリバボー全盛期はまだまだ若手であり、イジられ芸ですらあった。
イジられることで活かされているという風潮があったようにさえ思える。
しかし、キャリアを積んだ今となっては、ナダルの芸人としての発言は全て説得力があるし、最早イジられることも憚られる程に一流の芸人としての風格が出てきたようにも見受けられる。
私は芸人さんのように、咄嗟に気の利いた事も言えないし、面白いことも言えない。
それでも生まれ変わったらなりたい職業の一つにお笑い芸人が上がるぐらいにお笑いは好きだから、彼らのことは本当に尊敬している。
今日はナダルをフィーチャーする記事となったが、そのついでに最後に言わせてほしい。
業界でナダルが評価されていることは彼の起用頻度を見ていれば分かるけれども、世間からもナダルが正しく評価される時が訪れますように。
失われた2月
2月が終わっている。
1月は怒涛のスタートダッシュを決め込み、近年稀に見る活動的なひと月を過ごしたわけであるが、2月の記憶がほとんどない。
え、もう失速した、俺?
いや、そんなはずはない。
失速させたつもりもないし、堕落的な生活を送ったという実感もない。
本当に記憶だけがない。何これ怖い。
年のせいなのか何なのか分からないが、この先も知らず知らずに時間だけが過ぎていくと考えるともっと怖い。
しっかりと意味のある日々が過ぎていくならいい。
ただ、私みたいな奴の1日なんて本当に意味がない。
少なくともそこからは脱却したい。
週一回のブログ更新。
何も書くことがないので、今のところとりあえず思ったことを書いている。
ネタも無いので、一旦婚活状況でも記録しておこうか。
結婚相談所に登録し、始動してから1ヶ月が経つわけであるけれど…
なんの成果も!!得られませんでした!!
いやもう、先が思いやられるわ。
もっと展開があるもんだと勝手に思ってた。
ただ、今月に関しては少々言い訳したいところもある。
まず、システムに不慣れであったため、理想的な動きとは程遠い期間が続いていたということ。
マッチングアプリのペース感覚で進めてしまっていたのが間違いであった。
婚活というフィールドでの戦いに慣れるためにも、弾だけは撃ち続けていくべきであったのだ。
しかし、ただマッチングが増えてしまうという状況が必ずしも良くないと言うのが婚活の難しいところなのである。
というのも、マッチングアプリとは異なり、ここでマッチングしてしまうと最低1回はコンタクトを取らないといけないというルールがある。
そしてそれを反故にしてしまうと、罰金というペナルティが発生してしまうのだ。
決して遊びではないのだと。
それだけ真剣に向き合える環境に置かれていることはありがたい反面、この制限が多少なりとも邪魔をしてマッチングひいてはアプローチに結びつかなかったというのがひと月目の振り返りである。
いわば様子見の1ヶ月と言っておこう。
ただ、もう呑気にそんなことを言ってられない。
この言い訳も1回しか使えない。
もうなりふり構ってられねえんだ。
3月。まずは会うところから始めたい。
鳥セレブ
鳥貴族のことを私はそう呼んでいた。
今はすっかりその名を呼ぶことはなくなってしまったけれど。
頻繁に利用していた大学時代、仲間との会話の中で徐に発したのが起源である。
あまりにも頻繁に通っていたがために、普通に「鳥貴族」と呼ぶことに飽きてしまっていたのだ。
「なぜ鳥はそのまま日本語表記なのか」とか「貴族はノーブルじゃないか」などという異論は受け付けない。
こういうのは語感の良さとか馴染みやすさとか、雰囲気で成り立っているのだ。
鼻セレブだってそうだろうが。ノーズセレブだったらここまでヒットしていなかったと思う。
話を戻そう。
再度述べるが、大学時代は本当によくお世話になっていた。
280円均一は金欠大学生の味方でしかなかった。
仲間で飲みに行く時もやはり鳥貴族が多かったし、当時私は週末だけシフトに入っていたバイト先に電車で通っており、23時頃に帰宅する際には最寄駅の鳥貴族で夕食を摂る、というのがささやかながらの週末の楽しみであった。
それでも当時の私にとっては何品も頼める余裕はなくて、まずはビール、それも発泡酒の大ジョッキで量を優先し、後は焼き鳥丼orラーメンとおかずをもう1品ないし2品という1,000円前後が精一杯であった。
そんな鳥貴族だが、社会人になってからは利用する頻度がめっきり減ってしまっていた。
行きつけの店が出来たりだとか、もう1ランク2ランク上位の店を利用することが増えてきたからだ。
かつて心の友だった鳥貴族も、その存在すら忘れてしまいそうになるほどであった。
しかし今年に入って、突如として鳥貴族欲に襲われてしまったのだ。
一番近い店舗は自宅から徒歩10分の場所にある。
人間の心理とは面白いもので、「いつでも行ける」となれば逆に腰が上がらないのだ。
そうして数週間が経過したものの、やはりまた鳥貴族が私の脳裏をよぎる。
(これはもう、1回リセットしておかないと延々と鳥の亡霊に悩まされるぞ)
週の真ん中でそう思い立った私はすぐさま週末に予約しようと試みた。
すると、驚くことに既に満席ときた。
嘘だろ、鳥セレブ!?昔はもっと簡単に利用できたはずじゃないか。
まさか更に業績を伸ばしているというのか。
告白すればいつでもOKを貰えると思っていた相手に振られるこの感じ。
逆に燃えるじゃないか。
私の心は完全に鳥貴族のものとなった。
っていうか「いますぐにでもあいつに会いたい」という衝動に駆られ始めていた。
(じゃ、じゃあ他の店舗ならどうだ…!?)
次に近い店舗は最寄駅から4駅先のところにある。
調べたところ、ここなら空いているではないか。
予約しようとした直前でふと我に返る。
(鳥貴族にここまでするのって、なんか違うくね?)
だって徒歩10分のところにあるわけだし、正直早めにさえ準備していればいつだって行けるのだ。
危うく自分を見失うところであった。私にだってプライドはあるのだ。
冷静になった私は日程をズラして自宅の最寄り店舗を押さえることとした。
そして来たる当日。
「いつでもいける店舗」とか言いながらも久々に堪能できることに内心心踊っていた。
入店するとやはり若者が多くて、変わらない客層にホッとするところがある。
早速飲み物をオーダーする。
当たり前のように生ビールを注文できることに、大人になったことをしみじみと感じる。
続いて当時よく食べていたラインナップを片っ端から頼んでいった。
変わらない見た目と味。鳥貴族の安定感を見せつけられた。
そういえば値段も現在は390円となり、当時よりも100円以上上がってしまっている。
そこだけ見れば大幅値上げではあるが、このご時世390円でも相当安い。
それに見合ったパフォーマンスも発揮してくれている。
そりゃ客足は絶たないわけだと納得した。
満足しながら食べ進め、シメにとり白湯ラーメンをオーダーした。
待ってくれ、美味すぎやろ!
いや、当時も普通に食べていたわけだし、今は相当舌が肥えている自負はあるけれど、それでもこれの美味さには衝撃を受けた。
これが390円で食えるってマジ!?
ラーメン店顔負けだし、なんならこれだけ食べに来ても良いクオリティだ。
当時はここまで感動して食べてなかったはずのとり白湯めん。
久々に訪れたことでその美味さを見直せたところに、今回訪れた価値があると言えよう。
魔法少女おじさん
「少女」と「おじさん」は相反するもの。
そのため、魔法少女おじさんというだけでは日本語としては不完全である。
仮にも魔法少女おじさんという言葉が存在するならば、それは「魔法少女を称するおじさん」あるいは「おじさん扮する魔法少女」の意であるだろう。
3連休初日。私は電車で出かけていた。
私はガチャガチャコーナーを見かけると、そのラインナップを眺めてしまう傾向がある。
基本的にはただ眺めているだけで楽しんでいるのだが、時たま心をくすぐる商品が目に飛び込んできた際には、つい衝動的に回してしまうこともある。
この時も某駅で次の電車を待っている際、ガチャガチャコーナーでいつものごとく時間を潰そうと試みた。
すると私の目にいきなりソウルジェムが飛び込んできたのだ。
そう、まどマギのソウルジェム。
私が学生の時に一世を風靡した名作。もう10年以上も前の作品になる。
暇を持て余す学生だった私は例に漏れず、本作には触れてきている。
いまだ新商品が開発されているのかと思うと、本作の根強い人気に驚かされる。
調べてみると、近いうちに劇場版の新作が公開されるときたもんだ。
こすられすぎだろこれ。
終わらんコンテンツ。“オワンコン”だ。
そんなことを考えつつ、なぜだか無性にソウルジェムを求め出している自分に気がついた。
(俺は…魔法少女になろうとしているのか…?)
どう考えたってこんなものは社会人のおじさんにとっては無用の長物。
しかし300円という絶妙な値段設定が、一度スイッチの入ってしまった私の後押しをする形となる。
もはや悩む時間なんてものはなかった。
人目も憚らず、私は流れるように財布から小銭を取り出し、ガチャを回していた。
こういうのって本当は、自分の中での当たりを定めて、一喜一憂しながら楽しむもののはず。
恐らくまどマギシリーズで言えば、まどかかほむらが当たり枠だろう。
個人的には杏子推しなので、これまた当たり枠である。
ただ、その時はほぼ無意識下で回していたので、ワクワク感もなく、ただ何も考えずにカプセルを開けた。
さやかブルーであった。
さやかファンには申し訳ないが、恐らくこれはハズレ枠だろう。
特段避けていた訳でもないけれど、ただただなんとも言えない気持ちになった。
(こうなることだって容易に想像できたはずなのに、俺ってほんとバカ…)
しかし、「それなら、当たりが出るまで回してやろうか!」というほどの熱量があるわけでもない。
そもそも単純に色としては青が一番好きだから、これはこれで良しとしよう。
私はそのまま大人しくバッグにソウルジェムを装着し、電車に乗り込んだ。
翌日、2月22日。ゾロ目の日。
この日も夕方まで予定がなかったため、朝からパチンコ屋へと繰り出した。
新しいソウルジェムを引っ提げ、魔法少女になりたてのおじさんが向かう先は、もちろん『P 魔法少女まどか マギカ3』である。
そもそもこれは私の好きな台のうちの1つであり、実を言うといまだに打ち続けている。
ソウルジェムを手にした今、なおさらこれを打たない理由がないのだ。
そこそこ打ち続けてきた台であるが、心新たに向き直す。
余談だが、私は前夜に友人と飲んでおり、二日酔いという程ではないが珍しく酒が残っている状態であった。
これは私の経験則でしかない話であるが、酒が残りながらのコンディションで打つと負けるジンクスがある。
いつも酒で頭が痛い状態で打った後は、さらに頭を痛めて帰ってくるのだ。
今回もそれは分かっていたから経験則上、今日は打つべきではない日なのだが、ここはソウルジェムに賭けてみたい自分がいたのだ。
(さあ!叶えてよ!)
魔法少女おじさんの実践がスタートする。
40回転目、80回転目と、なかなかのペースで先バレが発生するも当たり前の2スルー。
隣の別の台に座る、魔法少女ではない普通のおじさんが、私がハズす度にチラチラとこちらの様子を伺ってくるのだが、激アツ演出でも無い限り先バレなんてハズレて当たり前だと思っている私は全くもって動じない。
本腰が入るのは3スルー目からである。
しばらくすると、ほぼほぼ確立分母である198回転目にデバブル。しかも7テンときた。
これは俄然昂る。
難なく当たりを引き、ラッシュ確定のオマケ付き。
一見すると願ったり叶ったりの結果であるが、この時の私も冷静だった。
『7揃いからのラッシュは続かないという2つ目のジンクス』
これもあくまでも個人的な経験則での話である。
この状態からの駆け抜けは何度も経験してきたし、続いたとて2発3発で終わることがほとんど。全回転を何度無駄にしたことか。
当たってもハズレてもポーカーフェイスの私に、心なしか隣のおじさんも戸惑っているかのように見えた。
継続率約65%のST60回転。
いつものごとく何事もなく消化されていく。
残り10回転。
(はいはい、分かってた分かってた)
そしていよいよLAST の表示が出たその時だ。
渾身のデバブル。
完全に継続は無いと信じて疑わなかった私が今日初めて見せた驚きである。
(こんなの絶対シビれるよ!)
こうなってきたら話は別。俄然今日の勝ち筋が見えてきた。
その後、2回3回と難なく当たりを引く。
あのタイミングで引けたのに他で引けないわけがない。
そして訪れるワルプルギスの夜。この流れだと勝ち取れる気しかしない。
タイトル色、赤!その先には…レインボーまどかがいるじゃない!!
しっかりとLTをゲットし、乗ってきた私。
継続率約87%の120回転。
すると、ついに隣のおじさんが話しかけてきた。
今の私になら話しかけても良いと踏んだのだろう。なかなか空気の読めるおじさんだ。
当然余裕のある私はそれに応じ、談笑しながら打ち続ける。
しかしこれを皮切りに、急に流れが変わったかのように当たる気配が途絶えてしまった。
あっという間に半分の60回転を消化している。
だんだん余裕が無くなる私。
なんだってそうだ、油断した時が終わりの始まりである。
こっちは神になろうとしていたのに。
それでも隣のおじさんは話し続けてくる。
「ありゃ、やばいんちゃうか?」ってやかましいわ。ちょっとこっちに集中させてくれ。
流石に一時的に話を中断し、私はハンドルを握り直して全神経を集中させる。
集中したところで何も変わりはしないのだが。
すると残り20回転でなんとか当選。
マジでホッとした。LT駆け抜けだけはシャレにならんて。
こちとら魔法少女。ふつおじに話しかけられたくらいで途切れる運ならもういらない。
そこからなんとか12連まで伸ばして終了。十分である。
何より2つのジンクスに打ち勝てたことが今日の収穫だった。
300円で手に入れたソウルジェム。
その先には奇跡も魔法もあったのだ。